研究最前線 Vol.05:井上翼

2022.1.27
研究最前線 Vol.05:井上翼

一部の団体競技には認められつつあるICTのスポーツ活用

近年の競技スポーツにおいて、ICT(情報通信技術)を活用する事で選手の生体データや競技データを収集し、競技後にそのデータを基にした分析を選手やチームにフィードバックするという図式が垣間見られるようになりました。競技中の様々なデータが活用されている野球やバレーボール、サッカーなどは、WEB上で有効データを入手できるということもあり、研究は更に進化し人気団体競技ではICT導入は一般化されつつあります。しかし、競技によってはICT導入が認められておらず、データ不足な種目、特に個人競技においては未だにその導入は遅れており、スポーツ界においてもICT格差が生まれているという現実があるのも事実なのです。

国民的スポーツとして成長した
バドミントンにもICT技術の活用を

バドミントンはオリンピックでメダルを複数個獲得できるくらいに選手層も厚くなり、日本においても国民的スポーツと言われるくらいに競技人口も増えてきました。しかしICT導入においては他種目に比べ制限があり、研究事例、データ共に少なく、研究の幅が広がっていません。そこで本研究室では「ICT×バドミントン」をテーマに競技前後および競技後のICT導入の可能性を探ることを始めました。
本研究では、ゲーム分析においては選手の配球に対するヒートマップなどの有効データを取得、それを自動化し、それに加えリアルタイム分析するためのアプリ開発をおこなうことによってチームや個人の勝利につなげていくというもの。また、選手個々のスキルも同時に上げていくためにアイトラッカーによる「視野探索」で弱点分析や、VRを活用した「モチベーション向上」のシステム開発を研究~実践していこうと考えています。

視野探索するためのカメラつきグラス
視野探索するためのカメラつきグラス
ゲーム全体の流れを顕在化するデータ解析
ゲーム全体の流れを顕在化する
データ解析
VRを活用した実証実験
VRを活用した実証実験

「プロフェッショナル」の意識を持ってもらうことで
「全日本インカレ制覇」を目指します

現在、このシステムによるゲーム分析、実証実験が進行していますが、未だにバドミントンではゲーム中にICT機器を使用する事は出来ず、私たちでICT導入可能な大会を開催してシングルス・ダブルス共にその有用性を実証したいと考えています。
これはICTとは少し離れるのですが、我が校のバドミントン部は全国的にも珍しく、「企業スポンサー契約」をさせていただいています。競技前後のデータ分析、個々のモチベーションアップ、そしてスポンサーが支えてくれているといった意識、この3つ準備とそれに伴う「結果」というカタチを出すべく、プロ意識を持った大学生プレーヤーが「全日本インカレ」を制覇する日も遠くないと私は思っています。


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