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新着情報 関門海峡建築展2024で総合資格賞&井出健一郎賞を受賞

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北九州建築デザインコミュニティ tonicaが主催する「関門海峡建築展2024」において、デザイン学部 建築学科 三笠研究室の中澤 海渡さん(4年・高知工業高等学校出身)が総合資格賞を受賞し、金城 光希さん(4年・豊見城高等学校出身)が井出健一郎賞に選ばれました。

関門海峡建築展2024 総合資格賞

中澤 海渡さん(建築学科4年・高知工業高等学校出身)

作品タイトル

消滅のアニミズム

コンセプト

日本の消滅集落の在り方という問いに対し、新たなアプローチとして、お堂を設計する。お堂は集落の慰霊碑であり、集落を訪れた人へのひと時の拠り所であり、最後を見届けるための観測所である。

こだわりの部分

この作品は、長い年月刻み込まれた集落の、文化、歴史、人の暮らしが写し出す風景、を拾い集め、建築のディテールまで落とし込み、集落を継承していく建築を目指しました。

苦労したこと

消滅している集落の情報の収集が困難でした。残っている資料も少ない中、実際にその場所に行き、そこにしかない集落の空気感に触れて、解釈することがとても難しく、まだまだ勉強不足だと痛感しました。

大学生活を振り返って思うこと

同級生と競い合える設計課題があったことが力になったと思います。票を奪い合うことで、競争心がうまれたり、足りない部分を補ったりと学校で学ぶこと以外でも自主学習が増え、建築を学ぶことが好きになりました。

中澤さんのコメント

自分の作品が学外ではどのように評価されるか知りたいと思い参加しました。会場は校内の雰囲気とも違い、皆さん自分の作品を熱心に語り合い、緊張感と熱意が入り混じる空間になっていました。このたび、総合資格賞を受賞したことで沢山のお祝いの言葉をいただき感謝しております。この賞を受賞できたのは、私の力だけではなく、いつも相談を聞いてくれた、研究室の仲間や先生、そのほか多くの支えがあったおかげです。本当にありがとうございます。今回の結果に満足せず、勉強し、感謝を忘れず、将来に向けて、日々精進してまいります。将来は自分の設計事務所を持ち、地元である高知県の建築家として、高知の美しい自然を見守り、また高知のさらなる発展に貢献していきたいと考えています。目指す将来のため、力不足の自分を見つめなおしながら、目標を設定し達成していきたいと思います。

関門海峡建築展2024 井出健一郎賞

金城 光希さん(建築学科4年・豊見城高等学校出身)

作品タイトル

沖縄の共生に対する複合施設の提案

コンセプト

沖縄県うるま市石川曙にある外国人住宅エリアを利用し、地域のコミュニティと訪問者の交流を促進する複合施設を提案しています。商業化が進みつつも、地元住民と外国人が共存し、歴史と現代の魅力を備えています。円形の屋根で各エリアをつなぎ、街の特徴を生かしつつ、地域の結びつきを強化します。地域住民が架け橋となることで平和運動につながることを期待し、相互理解と平和を促進します。

こだわりの部分

設計プランだけでなく、周囲の学生たちとの競争においても負けないよう、模型制作にも特に力を注ぎました。これは、過去の失敗から得た教訓を生かし、今回はより緻密な計画を立て、より精巧な模型を作り上げることに専念しました。手間暇をかけて細部までこだわり、完成度の高い作品を目指しました。

苦労したこと

一次審査のプレゼン時間がたったの2分という短さで、自分の作品を説明しなければならなかったため、2分にまとめるのは非常に大変でした。しかし、この短い時間の中で、作品の要点や魅力を的確に伝えることが求められました。効果的なプレゼンテーションを構築するために、言葉の選び方や情報の絞り込みに特に注意を払いました。

大学生活を振り返って思うこと

建築を学ぶことの楽しさを感じることが、何よりも大切だと思います。その楽しさを共有できる仲間と一緒に過ごす時間は、貴重なものです。アイデアの交換や創造の過程で共に成長し、お互いの視点や知識を広げることができます。

金城さんのコメント

会場が「スペースLABO」ということもあり、学生や審査員だけでなく、一般の方々も出入りできる環境でした。そのため、緊張感だけでなく、賑やかな雰囲気も漂っていました。一般の方々と交流しながら自分の作品を紹介する機会もあり、新たな視点やフィードバックを得ることができました。去年も参加しましたが、賞を取れずに悔しい思いをしたので、そのリベンジとして参加しました。これまで何度かコンペに挑戦し、賞を手にできなかった経験から、悔しい思いを重ねてきました。しかし、今回受賞できたことは、これまでにない喜びを感じます。過去の挑戦と失敗から学び、努力を続けた成果が実を結んだ瞬間だと感じました。地元沖縄での独立が私の夢です。そのために、卒業設計では沖縄の平和や時代による考え方の違いを具体的な形にしたいと思いました。これは、自分のルーツと文化に根ざしたデザインを通じて、地元コミュニティや社会への貢献を目指す一歩になることを期待します。地域の特性や歴史、価値観を踏まえた設計によって、沖縄の持続可能な未来に向けたインスピレーションを与えたいと考えています。