PBL合同成果発表会でPDCAサイクル賞を受賞

工学部 総合システム工学科 電気情報工学系 武村研究室の学生が、平成31年3月24日(日)に九州工業大学 戸畑キャンパスで開催された「平成30年度アクティブラーニング・課題研究発表会 ~第9回PBL合同成果発表会~」で、「2020年小学生のプログラミング授業必修化に向けた授業プランの構成と実践」について発表し、PDCAサイクル賞を受賞しました。

PBL成果発表

 

[メンバー(電気情報工学系2年)]

  • 伊藤 駿さん(小倉南高等学校出身)
  • 尾中 レザさん(東海大学付属福岡高等学校出身)
  • 辻 佑佳子さん(梅光学院高等学校出身)
  • 野原 脩平さん(美来工科高等学校出身)
  • 福田 陸さん(小倉東高等学校出身)
  • 平田 健介さん(国分高等学校出身)
  • 若山 優樹さん(中津北高等学校出身)

 

[伊藤さんのコメント]

進学を目指す学生たちを対象とする「特別進学指導」という科目の中で、2020年に小学生のプログラミング授業が必修化になることを受け授業プランをどのように行えばよいかを学生たちで話し合いました。小学生向けのロボット教室を開催することを決定し、それまでの準備から小学生の生の声や学生が感じた反省点・良かった点などをまとめこれからの授業プランをどのようなものにすればよいかを考えました。まだ定着していない小学生のプログラミング教育の現場で実際に学生たちが授業を行うことで、話し合いの段階では出てこなかった考え方や課題を発見でき、それらをまとめて今後に役立てていけるように発表を行いました。
ロボット教室開催前までは全員で教室の授業に関する話し合い(授業の流れや内容、使用する機材など)を行い、開催後は発表会の作品・資料作成、アンケート集計、スライド作成、発表原稿作成、発表といったように役割分担をして取り組みました。その都度、進捗状況や不明点・完成した資料などの共有を全員で行いました。一番はじめの話し合いの段階で、ロボット教室を開催するにしてもどのようなアプローチで授業を行えば、小学生にプログラミングを楽しく学習してもらえるかを決めるのに苦労しました。これに関してはそれぞれの考えをまとめて発表しあい授業の方針を固めていきました。また、発表用のスライドを作成する際にも、スライドの見やすさや内容など、どのようにすれば発表会に参加している人に自分たちの得たものをわかりやすく伝え、理解してもらえるかを考えました。
他大学や高校・高専の発表はどれもとても素晴らしく、個人的にも、とても興味の湧くものばかりで常に食い入るように発表を聞いていました。特に高校生の発表は高校生ということを感じさせないくらいに堂々としたもので、学ぶことが多かったと感じます。大勢の人の前で自分たちの発表を行うことはとても緊張し大変でしたが、このような貴重な経験をさせていただけたのは自分たちにとって有意義なものになったと思います。大学生から高校生、また、教授や企業の方々など様々な人が参加しており自分にとっては初めて感じる雰囲気でした。発表が始まるとそれぞれの発表をとても真剣に見ており、発表者の人たちはいきいきと発表してらっしゃいました。タレントの方がMCをされていて、発表と発表の合間などに時々笑いも取りつつ和やかな空気で発表会が進んでいきました。表彰のときなどにも互いに称えあっていてとても良い雰囲気であったのを覚えています。

 

[平田さんのコメント]

進学指導IIの授業でPBL合同発表会が開催されることを聞き、本学で12月に開催した小学生対象の「NITものづくり塾」でのプログラミング教室について発表を行いました。「NITものづくり塾」では、2020年に小学校でプログラミング教育が必修化されることを受け、課題解決型学習法でのロボット教室を実施しました。今回行ったことは、プログラミング言語を身につけることが目的ではなく、プログラミング的思考を養うことを強調して伝えました。プログラミング学習の流れとして、一つ目にクイズ形式の問いかけで小学生にロボットへの興味を持ってもらうこと。二つ目に、ロボットの動作のイメージ図を書いてもらいアイデアを出してもらうこと。三つ目に、小学生向けのプログラミングソフトでイメージで描いた動きを大学生指導のもと形にしてもらうこと。四つ目に、Proroにプログラムを入力し、アイデアで組み立てた動作を可視化してもらう。五つ目に、ロボット相撲等のゲームを通して、思うような動作をしなかったり相手に負けてしまったりした時の敗因原因から課題を発見し、解決方法を考え実行してもらう。この5つのことを授業の流れにして行いました。今回行ったロボット相撲では、販売企業があらかじめ用意された雛形プログラムを基に児童の考えたプログラムを合わせ、ロボットの動作を確認させました。これらの動作を工夫することで、ロボットの動きにオリジナリティが生まれます。また、何度も対戦を繰り返すことにより、課題を発見し解決させることができます。そして、アンケート評価等を基にまとめを行った結果、最初に「ロボットとは」について説明したのは効果的で、動作イメージを描かせるより、実際にプログラミングを組んだ方が理解しやすいことが分かりました。ゲームを開催することで、勝負心が生まれ、小学生自身が積極的にプログラミングの改良していました。今後の課題と方針として、ロボット相撲以外に他のゲームを開催してどのような反応があるのかを検証したいと思っています。繰り返し授業を行い、多く小学生の意見を取り入れ、問題点を明確にさせていきます。今回の授業では、小学生と学生のマンツーマン指導で他人の考えを共有することがなかったため、次回は動作イメージを共有させ、小学生のグループを作り、動作方法を検討させたいです。また、算数の知識不足などがあったので、算数の授業との関連性や社会技術との関連性を意識させ、将来について考える機会にもしたいです。
今回の発表会は7人で作業を分担して臨みました。7人を2:2:3に分け、2人がアンケートをまとめ、データ化。他の2人が発表スライドの流れを決め、資料作成を行いました。そして3人が発表を行いました。私は発表を行い、事前に作成されたスライドを自分たちが発表しやすいように書き換え、見やすいスライドを心がけて修正しました。会場の九州工業大学の記念講堂は立派なホールでとても緊張しました。司会の方は、テレビ関係者の方でした。今回の参加者は、高専、工業大学に所属している学生で、私たちは初めての発表会ということもあり、その場の空気に圧倒されていました。審査員の方々も、企業、教育関係から参加されており、学校で行う実験発表よりもすごく緊張しました。私たちが発表する目的は、ロボット教室の活動をいろんな人に知ってもらうことで、こういった活動をする団体が増えると嬉しいなと個人的に思っていました。賞にはあまりこだわっていなかったので、当日は実感がありませんでした。しかし、こういった活動が認められての賞だと考えると大変うれしく思います。本件調査にご参加いただきました方々、ご協力いただきました方々に大変感謝しております。今後の課題としましては、より多くの調査を行い、PDCAサイクルを活用して、より効率的に進めていけるよう頑張ります。