先生インタビュー 武村 泰範
工学部 総合システム工学科 電気情報工学系
武村 泰範 教授・博士(工学)
福岡県の北九州市出身。小学校時代は、野球少年で毎日のようにソフトボールクラブの練習に明け暮れていました。中学・高校も部活動に積極的に参加し、工学とは無縁の生活を送っていましたが、高校の時にコンピュータと出会い将来はコンピュータを使った仕事につきたいと思い理系を選択しました。
大学では、九州工業大学情報工学部制御システム工学科(当時)に入学。最初は、プログラミングを使った制御工学を学んでいましたが、ロボットに出会った大学4年生からは、ロボット工学と人工知能についてを専門的に学び、ロボットの知能化をテーマに博士号(工学)を取得。
大学卒業後は、日本文理大学工学部機械電気工学科で助教・准教授となり、2015年に西日本工業大学工学部総合システム工学科に赴任しました。
現在は、ロボット工学を中心として社会に役に立つ技術の確立を目指し、ロボット開発、IoT機器の開発、人工知能による解析技術の開発を行っています。また、少年時代から好きだったスポーツに関する解析なども人工知能の解析技術を用いて進めています。
研究内容
ロボット開発による社会問題解決の糸口
近年、ロボットの開発は、目覚ましい発展を遂げており多くのインテリジェントなロボットが開発されています。しかし、現在の実社会においてロボットが家庭内や職場のなかで活躍している場面といえば、産業用ロボットや掃除ロボットといった限られたロボットだけです。少子高齢化・過疎化問題など解決すべき社会問題が多い昨今、ロボットが活躍する分野は多岐にわたっています。本研究室では、そのような問題に対して「ロボット開発による問題解決」というアプローチから、より実社会で活躍するロボットの開発を目指し、研究を行っています。ロボットが日常生活に深く関わり、人間の社会問題解決の一助となる、そのような時代が現実となる日もそう遠くはないと感じています。
収穫作業の自動化を目指した農業用ロボットの研究
研究課題および今後の展開について
現在開発しているロボットは、当然のことながら実際の農場での運用を目指しています。しかしながら、まだいくつかの課題を乗り越えないと実際の運用は不可能な状況です。今わかっている課題として、どのようにトマトの実が生るのか、自然による不確定要素が多いことです。ロボットは同じ作業を行うことは非常に得意なのですが、農場ではひとつとして同じ場面があるとは限りません。そのため、自分で果実の生っている様子や周りの環境などを逐次認識して、行動を決定することが必要不可欠となります。そこで、本研究室では人工知能やコンピュータによる情報処理技術を駆使してこの問題を解決しようと試みています。
今後はロボットが人間と同じフィールドや職場で活躍する場面が増えてくることを期待しています。そのためには、ロボットの安全性や人間との共存方法を考えなくてはならないと考えています。今後は、このような問題を意識しながらロボットの開発を進めて、人間とロボットが共存して、豊かな社会をつくれるような研究を進めていければと思っています。
先生の必須アイテム
#01リュックサック
相撲ロボットの大会で全国大会で入賞し、多くの海外から招待をうけて訪問したコロンビアで出会ったリュックサック。
オールレザー仕様で日本では同じリュックを見たことがないくらいレアものです。現在は、通勤に毎日使用しています。
#02Macbook Pro
コンピュータは、仕事には欠かせないアイテムです。大学生の時代にMacintoshに出会い、それ以来自分で使うコンピュータはApple製品を使っています。
デザインも良いのですが、操作性やキーボードの打ち具合などが気に入っており、欠かせないアイテムです。
#03AirPods Pro
出張が多いため、移動時間を快適に過ごすためには欠かせないアイテムです。通勤や飛行機での移動時など毎日使っています。
特に飛行機移動の時には、お気に入りの音楽や映画を見ながらリラックスするために使用しています。