先生インタビュー 古門 良亮
プロフィール
工学部 総合システム工学科 機械工学系
古門 良亮講師・博士(学術)
福岡県北九州市出身。小学校1年生から兄の影響でサッカーにハマり、高校3年生までプレイヤーとして頑張って取り組みました。
大学は、九州工業大学に進学し、情報工学部で勉学に励みました。大学4年生の時に初めて研究なるものに取り組みました。いわゆる「卒業研究」です。その時に、幼少期からサッカーをしていた影響もあって、スポーツ心理学をテーマ選択して色々なことを学ばせていただきました。私自身はもともと勉強は好きではなく、不安を覚えていましたが、いざ研究に取り組んでみるととても楽しかったことを覚えています。それは、研究では、答えのない問いに対して、様々なアイテムを駆使して攻略していくというゲーム感覚で取り組むことができたからです。私は、まだ社会の中で明らかにされていない事象について、自分なりに仮説を設定して、様々なツールを使ってその問いに接近していく過程にやりがいを感じています。
現在は、人間工学を中心として、学術博士の学位を活かして、複数対象追跡(MOT)、眼球運動、視覚探索活動、脳波解析、デジタルゲーム、eスポーツなどをキーワードに研究活動を進めています。
大学卒業後は、会社での勤務経験や非常勤講師として様々な経験を積ませていただき、2020年に西日本工業大学で助教として赴任しました。
研究内容
デジタルゲームのパフォーマンスを規定する知覚・認知要因の解明
あっと驚くようなプレイングをするプロゲーマーは何がすごいのでしょうか?そこで、センシングシステムを利用してeスポーツ選手がゲームプレイ中にいつ、どこを、どのように見て、いかような心理状態にあるのかをゲームジャンル別で解明することを目的としています。具体的には、eスポーツプレイ中の視線や脳波(心理状態)などの生理・心理データを測定して、優れたパフォーマンス発揮にとって重要なポイントを明らかにする研究に取り組んでいます。
複数対象追跡(MOT)スキルに関する研究
視界にある複数の物体を同時に眼で追いかけることを複数対象追跡(MOT)といい、これはスキルとして捉えることができます。MOTスキルは、クルマの運転や人混みを歩くときなど日常生活でも重要なスキルのひとつです。また、MOTスキルは、認知機能との関わりが深く、トレーニングすることが可能です。そこで、スポーツアスリートなどの若い世代から高齢者まで幅広い世代を対象にMOTスキルが及ぼす効果について検討しています。
運転映像視聴時の視覚探索活動の評価に関する研究
ドライブレコーダーなどの運転映像を利用して、属性別にドライバーの特性を検討しています。 例えば、年齢差を基軸として、危険な場面を含む運転映像視聴時に「いつ、どこを、どのように見ているのか」や「自分でどのくらい認識できているか」を調査する研究をしています。
先生の必須アイテム
受験生へメッセージ
関連情報
古門良亮講師が行う「ICTを活用した女性の継続的な運動実施の支援と効果検証」の事業内容が、2024年度公益財団法人JKAの補助事業に採択されました。