先生インタビュー 味志 秀紀
プロフィール
工学部 総合システム工学科 電気情報工学系
味志 秀紀助教・修士(工学)
福岡県大牟田市出身。小中学生時代はとにかく勉強が苦手で、趣味の釣りに明け暮れ、遊んでばかりいましたが、理科の実験やモノづくり(ミニ四駆)は好きでした。高校時代の恩師との出会いで漠然と工業高校の教員になりたいと思うようになっていました。
大学では電気工学を学び、電気自動車の一充電走行距離向上に関する研究を行ってきました。この分野を選んだ理由は電気に関する研究ができること、車、モノづくりが自分に合う!と思ったためです。
大学院修了後、11年間一般企業で電気施工管理の仕事に従事し、2023年4月より西日本工業大学の助教として赴任しました。
研究内容
永久磁石型同期電動機のセンサレス制御
従来から三相誘導電動機(IM)は、構造が簡単で永久磁石を使用しないので、安価で多く利用されていますが、高精度な速度制度、位置決め制御には不向きであるため、ACサーボモータ(永久磁石同期電動機)の利用が進みました。同期電動機は、構造が簡単で、今でも多く利用されています。駆動に関しては回転子の位置を正確に把握する必要があるのですが、位置検出器を設置することに伴う価格のアップ、配線が煩雑になる、モータの熱によるセンサの故障などの問題があり、位置検出を行えないケースが増えています。 そこでモータの高精度なセンサレス制御法を考案し、その研究を行い電気設備業界で多く使用されている同期電動機の制御を安価で小型化で高性能化に貢献することを目標としています。
キャパシタを用いた電気自動車の一充電走行距離向上に関する研究
2つのタイプの小型電気自動車を対象として、既存充電器、急速充電器を用いることで充電時間の大幅な短縮を図ると共に、キャパシタシステムを鉛蓄電池と合わせて使用することを提案し実機にして実証を行いました。今後電源部(電力変換部:インバータ等)について詳しく研究を行う計画です。
先生の必須アイテム
#01G-SHOCK
私が社会人1年目のときに購入した時計です。上司から現場でぶつけてよく壊れるから、アナログじゃないほうが良いと言われ、デジタル時計を購入しました。今まで一度も故障したことがありません。