先生インタビュー 園田 隆
工学部 総合システム工学科 電気情報工学系
園田 隆准教授・博士(工学)
熊本県熊本市出身。小さいころから図画工作が趣味で、モーターで動く玩具や組立キットでよく遊んでいました。中学時代には、自宅にパソコンがあったこともあり、プログラム作成にも興味を持ち、図書館で見つけたゲームプログラミングの本で独学・独習することもありました。その後、熊本電波高専(現・熊本高専)電子制御工学科に入学。制御工学を中心とした工学分野について幅広く学び、後のロボット開発に必要な基礎知識を身に付けました。熊本電波高専の制御情報システム専攻に進学し、制御工学を中心とした工学分野を引き続き学びました。専攻科では、パラレルメカニズムを応用したロボットの研究を行い、マイクロコンピュータや組み込みプログラミングについて実践的な内容に触れました。その際、ロボットの研究に面白さとやりがいを感じたことがきっかけで、ロボット分野を専攻することを決めました。
大学院でも引き続きロボット分野の研究を専攻したかったため、九州工業大学大学院生命体工学研究科へ進学し、博士前期課程・後期課程を水中ロボットやロボカップサッカーで活躍していた石井研究室に所属しました。博士前期課程においては、愛知万博のプロトタイプロボット展へ展示するロボットの開発チームに入り、機械設計・製造、物理シミュレーションなどに挑戦しました。また、ロボット開発の大変さも同時に経験しました。博士後期課程では、独自のアイディアを形にしていく過程で、新しいことを研究することの奥深さ、苦労や達成感を得た経験から研究者の道に進むことに興味を持ちました。博士後期課程の後は、研究員として、ロボットハンド、搬送台車、水中ロボットなどの開発プロジェクトに関わりました。
九州工業大学大学院生命体工学研究科の特任准教授に数年従事したのち、西日本工業大学へ着任しました。
研究内容
ロボット工学関連技術を主軸としたモノづくり
ロボット工学関連技術を主軸とした研究活動を行っています。革新的なモノづくりのための新しいアイディアを探求することに重点を置いています。水平思考や逆説思考を用いることで、既存の枠組みにとらわれずに問題にアプローチし、新たな解決策を見つけ出す方法を追求しています。ロボットの自律性や知能の向上、人間との共存、産業や医療福祉への応用など、幅広いテーマに取り組んでいます。研究成果を産業界や社会に還元し、新しい技術を実際の問題解決に活用することを目指しています。