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先生インタビュー 井上 公人

対称性を利用した数理統計の理論的研究
プロフィール

工学部 総合システム工学科 土木工学系

井上 公人講師・博士(機能数理学)

千葉県市川市出身。小中学校時代はバスケットボールに打ち込み、家では父から数学の作図などを教えてもらっていました。高校や大学でも数学の勉強がずっと好きで、大学院へと進んでからは応用分野について学びました。この時から研究を志すようになり、回転などの対称性を扱う理論を微分方程式や統計学に用いる研究に取り組んできました。学位取得後は数年間非常勤講師を勤め、2021年より西日本工業大学の講師となりました。

研究内容

対称性を利用した数理統計の理論的研究

正方形や正三角形などの図形は回転や反転によって自分自身と重なり合う「対称性」を持っています。逆にこの対称性こそがこれらの図形の正体だと考えることができ、数学や物理学の多くの理論に通底する考え方になっています。この対称性を統計学に持ち込むことが私の研究テーマです。

  • 統計学の推定・検定問題に現れる統計量を変換の対称性に基づいて導出し、新しい分析方法を見つける研究
  • 正規分布の統計多様体と測地線の微分方程式についての研究

先生の必須アイテム

#01バインダー

授業プリントの余りはとっておいて、裏面を仕事のメモや研究中の計算に再利用します。数学の計算で数式を書くときやアイディアを書き留めるときは紙が一番なので、いつも裏にしたプリントをはさんで手元に置いています。

受験生へメッセージ

学生のうちに学ぶことが知識の地盤となります!
大学4年間の中で、自分の好きなことに打ち込み、いろいろな人と出会い、何気ないことでも心に残ることがこれからの自分を形作ります。とくに学生のうちに学ぶことが知識の地盤となって、社会に出てからの学びを支えるのだと思います。たとえ今の専門とは関わりのない道に進んだとしても、一生懸命に勉強したことは自分の一部になります。そういった時間を友人と共有して、将来人の役に立つことができればとても幸せなことだと思います。最後に偉人の言葉をひとつ贈ります。「 人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。」