先生インタビュー 有田 潔

プラズマを用いた半導体の作り方の研究
プロフィール

工学部 総合システム工学科 電気情報工学系

有田 潔教授・博士(情報工学)・MBA(経営学修士)

福岡県出身。高校時代、吹奏楽に夢中になりトロンボーン奏者を目指していました。大学時代は金属の物性について勉強しました。電子顕微鏡で金属をミクロの世界で分析したかったからです。大学卒業後、九州松下電器(現パナソニック)に入社し企業の技術者として30年間、半導体製造装置の開発を行いました。その後、本学の先生に声をかけて頂き西日本工業大学に着任しました。

研究内容

プラズマを用いた半導体の作り方の研究

近年、半導体は国の戦略物資となり、その価値が高まっています。特に最先端のCPUやメモリ等を作る技術である「半導体プロセス技術」は国を挙げて研究開発されています。本研究室では、半導体プロセスの中でも、車等に搭載する高信頼性(故障し難いこと)が要求される半導体のプロセス技術を研究しています。具体的には、プラズマ(電離気体)を用いてLSI表面の保護膜を活性化(表面改質)することで封止樹脂との密着性を向上させ、高い信頼性の半導体を作る技術です。この技術は将来の3次元半導体にも応用できる技術です。

異常気象や食の安全を解決する植物工場の研究

近年、異常気象や農薬による食の安全等、農業分野を取り巻く環境は厳しさを増しています。その中で、注目されているのが人工光型植物工場です。人工光型植物工場とは、LED等の人工光照明を用いて工場内で野菜等を育成する技術です。メリットとしては、工場内で栽培できるため、気象条件に左右されず安定供給が可能、無農薬栽培が可能等が挙げられます。一方、デメリットとしては、LED照射条件等の栽培条件が不明確である点が指摘されております。本研究室では、光半導体であるLEDの波長、照射時間、照射方法等に着目し、植物の光合成に最適な栽培条件を明らかにする研究を行っています。

先生の必須アイテム

#01腕時計

10年間愛用してきた腕時計です。デザインが好きで購入しました。

受験生へメッセージ

企業側の目線で親身にアドバイスします!
西日本工業大学は私のように企業経験のある実務家教員が多いことが特長です。皆さんが将来、どのような職業に就きたいのか、その職業に就くためには大学時代何をしないといけないのか等、企業側の目線で親身にアドバイスしてもらえる大学です。是非、西工大で自分の可能性を広げ、将来の夢を見つけてみてください!