産学連携で「シャボン玉石けんチョコ」を商品開発

北九州の新銘菓「ネジチョコ」を製造販売するGRAN DA ZUR(グラン ダ ジュール/オーエーセンター株式会社)と、シャボン玉石けん株式会社のコラボレーションおよび本学との産学連携で、このたび「シャボン玉石けんチョコ」が完成しました。GRAN DA ZUR、シャボン玉石けん株式会社の両社と本学は産学連携協定を締結しております。

シャボン玉石けんチョコシャボン玉石けんチョコ

これまでにGRAN DA ZURとの産学連携で商品化されたチョコレート[トイレットショコラ、小倉城(商品名:城チョコ)、新幹線(商品名:つなぐ0系チョコ)]と同様に、今回の「シャボン玉石けんチョコ」も工学部 総合システム工学科 電気情報工学系 武村研究室がチョコレートの型の設計に携わりました。2019年7月に本プロジェクトがスタートし、商品化に向けて3Dプリンタでのチョコレートの金型製作を繰り返しました。金型の設計や研磨作業は、武村研究室の野原 脩平さん(電気情報工学系4年・美来工科高等学校出身)とものづくり奨学生の海下 航さん(電気情報工学系2年・田布施農工高等学校出身)、大場 哲也さん(電気情報工学系2年・大分工業高等学校出身)等が行いました。そして、「シャボン玉石けんチョコ」のパッケージは、本学デザイン学部の卒業生で現在シャボン玉石けん株式会社 マーケティング部の社員の方がデザインしており、北九州市の産業観光もPRしています。

シャボン玉石けんチョコシャボン玉石けんチョコ

発売日前日の2020年12月10日(木)に北九州市役所で行われたシャボン玉石けん株式会社の北九州市への支援物資贈呈式および包括協定取組報告後についにお披露目となりました。報道関係者を前に、武村准教授と卒研生の野原さんが作業工程などを説明しました。

 

制作手順

1. 依頼を受けた内容に沿って設計
2. 3Dプリンタで印刷
3. 印刷した模型をスポンジ研磨材で削り、表面を滑らかにする
4. 仕上げた模型を企業が確認(象った摸型にチョコを流し込み重さを計測し、チョコの重量が目標の重量ではなかったり、形が理想に近くなかったりした場合は再設計)
5. 企業側から型の合格がもらえたら、依頼個数分型を3Dプリンタで印刷
6. 依頼個数分を印刷し、表面を削り滑らかにする
7. 全て仕上げたら、企業側に送る

 

制作時のこだわり

  • 「シャボン玉」の文字の太さやを調整して、3Dプリンタで印刷した際に、文字が潰れたり繋がったりしないようにしました。3Dプリンタでは、PLA樹脂を使用しており、文字の間隔が近かったりすると文字同士が繋がったり、潰れたりしたので細かい調整が必要でした。
  • 口当たりが良くなる様に、模型の表面をマイクロ単位まで研磨しました。
  • せっけん型の形は、実際のシャボン玉石けんを参考に設計しました。

                                         
苦労したこと

  • 1つの型を削るのに、最低で30分、最高で1時間かかりました。
  • 商品化が決まり110個型の作成の依頼を受けたのですが、基本一人か二人での作業でしたので1日で削れる量には限界がありました。ひたすら削るので。指の関節が炎症を起こしたりなど、かなり辛い時もありました。しかし、卒研室のメンバーも削り作業を手伝ってくれたので、早く効率的に仕上げる事ができました。
  • 型の曲線が滑らかになるように、設計にはこだわりかなり時間をかけました。

 

[野原さんのコメント]

型の削り作業が過程の中で一番キツイ印象を受けました。110個削り終えたときが一番達成感がありました。 商品として発売される事が分かったときに、今回のメンバー、研究室のメンバーで頑張って形にしたものが、商品として残せることがとてもうれしく思います。今回のプロジェクトに参加させて頂けただけでも光栄なのですが、シャボン玉石けん株式会社様の創立110周年記念で行うプロジェクトに関わらせて頂けたことが、とても光栄に思います。プロジェクトを勧めてくださった武村先生にも心から感謝しています。今後も他のプロジェクトや課外活動に積極的に参加し、物事の手順や技術を吸収して、今日の自分より少し技術が身についた新しい自分になれるよう努力したいと思います。

 

[海下さんのコメント]

今回のプロジェクトに参加した大きな理由としては「モノづくり」をしたかったからです。そして、「共同研究」というものを経験し、自らの能力を高めたかったからです。これまで、研究室で先輩方と試合に向けてロボットを作製したことはありましたが、企業とプロジェクトを成功させるために活動することは初めてだったので、そのような活動も経験してみようと思い参加しました。3Dプリントしたものを研磨スポンジ(やすり)で磨く際に、シャボンちゃんの脇や股などの複雑な形をした部分にスポンジが入りにくいため、磨きにくく苦労しました。研磨作業は、一概に削ればよいという作業ではなく、文字やあごの線が消えない程度に削らなければならないため、削りすぎに注意し慎重に削りました。企業に対し報告をする際には、工学的な難しいものではなく知識のない人でも納得のいく資料を作成することや、自分たちだけではなく企業側が納得のいくモノの作成など、通常の研究との違いを発見することができました。今後他のプロジェクトに参加した際には今回の経験を基に、報告書の作成や企業側の研究理念を考えたモノの作成などをしたいと思います。また、どんな小さなことでも、今回得られた知識は大切なもので、今回の体験をしなければ習得しえないものです。技術者・ものづくり奨学生として、得た知識を今後もモノづくりに活用していきたいです。些細な体験であっても、その場・その状況でなければ得られない貴重な知識が存在するので、今後もいろいろな活動を体験し、モノづくりに活用できるような知識を集めたいです。

 

[大場さんのコメント]

特に苦労したのは、シャボン玉石鹸の型を紙ヤスリで表面を滑らかにする作業です。滑らかにすためには、やする面の粗さがとても細かいものを扱い1つあたり早くて30分のペースで行ったので1日にできても10個が限界でした。私1人が全部やったわけではないのですがそれでも合計で110個もの型を手作業でヤスリがけした作業は大変でした。今回の企画では依頼されたものに対してどうすれば満足していたただけるのか、ただ作るだけではなく実際にこれが販売されて自分が提供者や消費者の立場だとどう思うのか視点を変えて考えてみることで理想の形にたどり着くことで大きな達成感を得ることができました。

 


 

RKB毎日放送で、工学部 総合システム工学科 電気情報工学系 武村研究室が参加した「手洗いダンス」が放送されました。

 

 

 

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