西日本工業大学
  • Instagram
  • X
訪問者別

新着情報 総合防災研究所|苅田町百合ヶ丘区での講話&北九州地域DMATブラッシュアップ研修会の講師に

  1. HOME
  2. 新着情報
  3. 土木工学系
  4. 総合防災研究所|苅田町百合ヶ丘区での講話&北九州地域DMATブラッシュアップ研修会の講師に
  • 土木工学系

DMATブラシュアップ研修会で松下教授が講師に

2024年11月2日(土)に北九州市立医療センターで開催された「北九州地域DMATブラシュアップ研修会」で、本学総合防災研究所の所長で工学部 総合システム工学科 土木工学系の松下 紘資 教授が講師を務めました。講義は「南海トラフ地震-北九州地域の被害想定と避難の課題-」と題し、地震の仕組みや、南海トラフ地震が発生した場合の全体および北九州・京築地域での被害想定についての説明があり、南海トラフ地震は14世紀以降の記録から、概ね80年から150年の周期で発生しており、現在は前回の南海トラフ地震から80年を経過していることから、いつ発生してもおかしくないことなど、受講者に対し警鐘が促されました。また、大規模災害が発生した場合、「公助(国、自治体、自衛隊、消防、警察など)」には活動の限界があり、「自助」と「共助」との協働が生存のポイントにつながることから、日頃からの地域と住民との連携や、自治会などのコミュニティー形成が重要であるとの説明が行われました。

北九州・京築地域は、幸いにも大きな災害がなく、それゆえに防災意識も希薄であることから、松下教授と学生が地域の自治会や小学校に出向き、その地域のハザードマップなどを説明して、防災や災害を「自分ごと」として捉えるよう啓発活動を行っています。

DMATとは

「災害急性期に活動できる機動性を備え、トレーニングを受けた医療チーム」と定義されており、災害派遣医療チーム(Disaster Medical Assistance Team)の頭文字をとり、略して「DMAT(ディーマット)」と呼ばれる全国規模の組織です。医師、看護師、業務調整員で構成され、大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場に、急性期(おおむね48時間以内)に駆けつけて救命活動ができる医療チームで、2024年1月1日に発生した能登半島地震でも、全国のDMAT隊員が現地に駆けつけ、救急医療に従事しました。

苅田町百合ヶ丘区での防災講話

2024年10月26日(土)に苅田町百合ヶ丘区の地域住民に対し、本学総合防災研究所の所長で工学部 総合システム工学科 土木工学系の松下教授による防災講話が行われました。地区の防災リスクや災害が起こった場合の避難対策などの説明があり、地域住民へ防災意識を高める機会となりました。今後も自治体などと連携し、安全・安心なまちづくりのための防災活動を発信していく予定です。