新着情報 九州経済連合会の実践インターンシップ(先導的ICT人材育成事業)に学生が参加
九州経済連合会の産業振興・デジタル推進委員会 デジタル推進部会では、九州におけるICT関連の研究開発の活性化や、優秀なICT人材の輩出を目的として、2007年度より「先導的ICT人材育成事業」に取り組まれており、実践重視のインターンシップが行われています。2024年度は、企業13社の協力のもと、福岡県内の大学から計16名の大学院生・学部生が参加。本学からは初めてデザイン学部 情報デザイン学科3年(趙研究室)の栫 啓介さんが参加しました。(インターン先: 株式会社ネットワーク応用技術研究所)
2024年8月1日(木)に、「2024年度先導的ICT人材育成事業キックオフ会議」がハイブリッド開催され、学生は1か月程度の実践インターンシップに参加しました。12月20日(金)には成果報告会が行われ、インターンシップを修了した学生のうち10名が、技術面での学びや、 生活・意識面での気づき、経験を踏まえた今後の取り組みなどについて発表が行われました。
栫さんのコメント
1ヶ月間の長期インターンということで、実際の業務に近い経験ができると考え、参加しました。また、その経験を通してその分野と自分の相性を知り、就職活動に役立てたいという思いもありました。大学内では発表の機会は多くありますが、企業の方々の前での発表機会は少なく、成果報告会はかなり緊張しながらの発表となりました。インターンシップの内容を全く知らない人でも伝わるよう、丁寧な説明を心がけました。また、成果報告会は自身の参加した企業以外のインターンシップも細かく知ることができ、新たな分野を知るよいきっかけになりました。知識や技術面での足りない部分や伸ばしたい部分を再認識することができたため、今後の学習の方向性に役立てたいと考えています。また、スケジュールの管理などアドバイスいただいた部分の改善も心がけたいです。
Q. 実践インターンシップの内容は?
Unityを使用した360°ハイブリッド会議システムに、プロトタイプとしてVR表示機能やUIを追加するという内容でした。設計書の作成から始まり、開発、動作確認といった、実際の工程に近い形で進めました。UIについては、VR機器用のコントローラーの使用を想定し、不快感のない操作を目標に実装しました。
初めてでわからない点が多く、何度も質問していました。質問する際には、まずある程度自分で調べて、どうすればよいのか案を考えた段階で聞くように心がけましたが、インターンシップ先の株式会社ネットワーク応用技術研究所の社員の方にはその度に丁寧に答えていただきました。
Q. 一番印象に残っている出来事は?
VRのUI設計に苦労したことが一番印象に残っています。VR機器の使用自体が初めてだったこともあり、とにかく情報を集めながら進めていきました。なんとか形にして実際に動作が確認できたときには、大きな達成感を得ることができました。
Q. 成長できたことは?
大学とは違った環境での開発を体験し、スケジュール管理の大切さや業務の具体的な流れを知ることができたことが1番の成長できた要素だと考えています。また、グループの中で定期的に情報を共有し、現在の状況を知ってもらうことの大切さも学びました。