新着情報 「設計コンテスト2025」で入賞
3D設計とデジタルデータの活用を加速するために開催されている公益社団法人日本設計工学会(JSDE)主催の「設計コンテスト2025」において、本学工学部 総合システム工学科 機械工学系 久保田研究室の学生たちが以下の成績をおさめました。研修会参加や成果の提出を行い、2025年12月6日(土)に関東学院大学金沢八景キャンパスで行われた成果発表会での結果となります。
モールド設計コース
準優勝
- 西日本工業大学(濱さん、信國さん)
努力賞
- 西日本工業大学(楠本さん、熊本さん)
3DAモデルコース
準優勝
- 西日本工業大学(寺岡さん、石田さん)
優秀発表賞
- 西日本工業大学(楠本さん、熊本さん)
本コンテストのモールド設計コース(入門)は3D-CADを設計ツールとし、指定された設計仕様に基づく、事務機や精密機器製品の外装部品(モールド部品)設計力やアイデアの独創性を競います。3DAモデルコース(基本)は3D-CADを設計ツールとし、指定された設計仕様に基づく、事務機や精密機器製品の外装部品(モールド部品)設計力を競います。
(出典:JSDE日本設計工学会ポータル https://jsde.or.jp/NC3/)
2025年12月9日(火)、学生たちは久保田教授とともに鶴田学長にこのたびの入賞を報告しました。
インタビュー
工学部 総合システム工学科 機械工学系4年/久保田研究室
- 石田 貴博さん(若松高等学校出身)
- 楠本 滉太さん(九州国際大学付属高等学校出身)
- 熊本 太輔さん(田川高等学校出身)
- 寺岡 優希さん(戸畑工業高等学校出身)
- 信國 海斗さん(下関工科高等学校出身)
- 濵 圭吾さん(福智高等学校出身)
Q. 担当したことは?
- 石田さん) 主にWordやPowerPointなどでの資料作成を担当しました。とにかく記載する項目が多く、追加や変更を何度も繰り返しました。主催者側が提示した条件をクリアしたうえで、独自性のあるデザインを設計することが大変でした。
- 楠本さん) 資料作成を主に担当しました。資料を見やすいようにレイアウトを統一し、細かく記載できるように材料や応力などの調査を深く行いました。要求仕様に対して不十分なところがないか確認することに苦労しました。
- 熊本さん) 3DCADで幾何公差の入力、デザインの細かい修正を行いました。幾何公差の入れられないところが出てきた際に、調べて入れ直す作業が一番苦労しました。
- 寺岡さん) 3DCADでのデザインを形にすることです。ただ設計をするだけでなく実際に形として作成するにあたり、「〇〇が出てくるからこうしたほうが良い」とアドバイスをもらい、幾度となく設計し直したときは大変でした。
- 信國さん) 今まで学んだことのないことを一から覚えて進めていくのは大変でしたが、とてもやりがいがありました。
- 濵さん) モデリングと資料作成を行いました。はじめの構想案を出し始めてから約半年、それから発表の流れとなりました。発表練習と提出期限にすべてのデータ作成を間に合わせることを頑張りました。幾何公差に関してはゼロから学ぶ内容であったため、種類の多い幾何公差を覚えること、モデルにあった幾何公差を選ぶことが難しかったです。
Q. 研修会や成果物提出、成果発表会に関して
- 石田さん) 6月と9月に主催者側の研修があり、10月には研究室の皆で大分に金型の見学に行きました。朝から夕方までの研修は疲れましたが学べたことは多く、おかげでいい成果物を作れたと思います。何度も練習を繰り返したおかげで発表ではあまり緊張はしなかったですが、少しトラブルが起きると焦りが出ました。発表後は「もっとやれたな」というのが正直な感想です。主催者側の人から発表を褒められたときは嬉しかったです。
- 楠本さん) 研修会では、初めて幾何公差や射出成形について学びました。グローバル基準である幾何公差を学べたこと、射出成形を実際に見て学べたこと非常に良い経験になりました。成果物に関しては、私たちが設計したい仕様を要求仕様に近づけるための工程が難しかったです。また、発表用資料を作るにあたり聞き手を飽きさせないためにストーリー性のある流れになるように工夫しました。想定質問を作り、発表会での質問対策も行いました。
- 熊本さん) 設計コンテストの研修会に参加することで幾何公差のことをより知ることができ、今回作った製品の仕上がりをさらに高められたと思います。発表準備を行っていく中で質疑応答の用意にかなり時間を取られました。ただ、その準備があったからこそ当日は落ち着いた対応ができたと思います。
- 寺岡さん) 発表準備では想定質問を何度も繰り返して対策を練り、夜中にチームメンバーと発表練習を行うなどをして当日への対策をしました。当日は緊張で吐き気がすごかったですが、とにかく冷静に発表を行うことを念頭においていたので声量や質疑の対応も自分の中では問題なくできたと思います。
- 信國さん) 当日は緊張して小さなミスをしてしまいましたが、大勢の前で発表することを経験できたのはよかったと思います。
- 濵さん) はじめの小さな見落としが、最後に大きく編集を加えないといけない状況になってしまうことを体験しました。始めは、完成する瞬間の緊張感がなかったと思います。もっと慎重に作業を進め、資料を細かく共有しながら話し合えばもっとレベルの高い成果物を作成できていたと思います。当日の緊張も相まってはじめ少し躓いた場面がありました。プレゼン内容はわかりやすかったと思いますが、どこか資料を読み上げるような発表になったことを反省しています。大勢が相手とはいえ、一つのコミュニケーションであることを忘れていました。
Q. 入賞に関して
- 石田さん) 自分たちのやってきたことが間違いじゃなかった、辛いことをやってきてよかったと思えました。ただし、優勝できなかったのは悔しく思います。発表に自信がなかったため、表彰で呼ばれた時は驚きました。
- 楠本さん) 発表会に行くメンバーが決まった時、相方の熊本くんとなら優秀発表賞を狙えるのではないかと思っていたのですが、本当に選ばれると分かったときは、とてもびっくりしました。本当に嬉しかったです。
- 熊本さん) まず率直に優秀発表賞を受賞できたことは素直にうれしかったです。この賞は相方の楠本くんが素晴らしい発表資料を作成し、二人で努力した結果だと思います。今回一緒に頑張った仲間や先生方、貴重な機会を提供していただいた主催の方々に感謝しかないです。
- 寺岡さん) 結果的に2位でしたが賞をとれたことはとてもうれしく思います。そして、これで卒業論文一筋に絞れるという気持ちの部分で気が楽になりました。
- 信國さん) 長い時間をかけ作業を進めたため、順位発表の際は喜びとともに安心感がきました。
- 濵さん) 結果2位という順位でしたが、優勝を狙っていた自分としては、満足の行く結果ではありませんでした。優勝するためには、もっと製品化を考えたときにどんな問題があるかという点を考察する必要があったと思います。
Q. 好きな講義は?
- 石田さん) 「CAD」と「CAE」です。この講義がなかったらこんなにいい成果物を作れず、作れたとしても、もっと時間がかかったと思います。
- 楠本さん) 「CADII」です。機械設計に関する基礎技術を身につけることができ、設計コンテストでも非常に役に立ちました。
- 熊本さん) 「CAD」と「CAE」です。コンテストを進めていく際にこの講義のSOLIDWORKSの基礎技術の重要性を感じたからです。
- 寺岡さん) 「CADI」と「CADII」です。CADが楽しく設計を進めていくにあたり、組み立てていく工程が一番好きなのでCADの講義が好きです。
- 信國さん) 「機械設計・製図」です。この講義でSOLIDWORKSの多くの機能を使い製品を作成したため、今回の設計コンテストでもその経験が役に立ちました。
- 濵さん) 3DCADを使用する講義全般。触れる機会の多さが上達への最短の道だと思います。設計コースということもあり、ソリッドワークスの基本的な操作は問題なくできるようになりました。モデリングに関してとても役に立ちました。
Q. 次の目標は?
- 石田さん) まず卒業論文をやり遂げて、あとは就職先で役立つ知識を復習する予定です。就職してからは一人暮らしのため、家族や友人との今の時間を大切に過ごしたいと思います。
- 楠本さん) 今回のコンテストで学んだことを元に就職先でも成長し、「この人なら任せられる」と信頼される人材になりたいです!
- 熊本さん) 卒業後は、ほかの人とはまったく違う分野に就職するけれど、今回学んだことを生かすときが来た時のために忘れずに今後も頑張っていきます。
- 寺岡さん) 就職先もCADに携わる業務なので今より知識を深めて専門分野でいろいろな人に頼られるような人間になりたいと思っています。
- 信國さん) 就職後は設計職に就くため、3DCAD以外に2次元設計についても深く学んでいきたいと思っています。
- 濵さん) 今回で得た学びを次に繋げたいと思います。資料作成や設計の技術、発表の工夫などはこれから間違いなく生かせるものだと思います。今回の学びを忘れずにもっと成長したいです。