新着情報 令和6年度前期 技能検定試験[機械加工 普通旋盤作業]2級(国家試験)に2名合格
工学部 総合システム工学科 機械工学系(設備保全コース)4年の竹下 叶男大さん(中津東高等学校出身)と藤﨑 智大さん(九州産業大学付属九州産業高等学校出身)が、国家試験である令和6年度前期 技能検定2級(機械加工 普通旋盤作業)に合格しました。
合格者のインタビューをお届けします。
合格者インタビュー
機械技能士2級合格:藤﨑さん
Q. 今回の資格試験の勉強方法や勉強時間は?
試験は、学科試験と製作等作業試験の二つを受験する必要がありました。学科試験については、まず過去3年間分の過去問題を入手し、全問正解するまで繰り返し解きました。その後、それだけでは不十分だと感じたため、図書館でさらに多くの過去問題が掲載されている本を借り、同じく全問正解するまで繰り返し解きました。その結果、本番では100点満点中94点を取ることができました。勉強時間としては、1日2時間を週5回、1ヶ月間続け、合計で約40時間を費やしました。
製作等作業試験では、加工技術演習の講義で旋盤加工の際にアシスタントとして来ていただいたエムイーシーテクノ株式会社の方から、部品製作手順の指導を受けました。また、難しい部分や複雑な作業については、本学機械工学系の久保田 久和 准教授や以前M棟機械工作実験室で旋盤加工技術者を務めていた小森先生からも助言をいただき、練習を進めました。練習期間は1日5時間を週2回、3ヶ月続け、合計で約120時間を費やしました。
Q. 受験の動機は?
大学3年生の時に加工技術演習の講義で同検定の3級を受験する機会があり、受験は強制ではありませんでしたが、高校生の時から旋盤加工には興味があったので受験しました。その後試験に合格した際に資格受験の申し込み担当だった、機械工学系の高 峰 教授に2級を受けてみないかと誘われたため、自分の実力を試す意味も込めて受験を決意しました。
Q. 一番好きな講義・頑張って履修した講義は?
趣味に直結している「加工技術演習」です。ほんの1例ですが、例えば洗面台で洗口用のコップを立てるコップスタンドが欲しくなった時、「買えばいいや」と普通は考えると思います。作ることなどは思いもしませんでした。しかし講義の履修後は「この部分をこんな感じに旋盤で削ればオリジナルのものを作れるやん」などと、買う前に自分で作れないかと考えるようになったことです。この件以外でも、身の回りのいろんなものを、まずは「自分で作れないか?」と考えられるようになりました。
Q. 今、熱中して取り組んでいることは?
現在は卒業研究で忙しいので、なかなか時間が取れていませんが趣味の面では、機械加工、サイクリング、ピアノに興味があり取り組んでいます。サイクリングは、高校時代から興味があり現在は、週末は筋力維持のため近くの平尾台でトレーニングに励んでいます。また、大学1年生の冬に同じサイクリングが趣味の友人と、生まれ故郷の実家がある長崎県に故郷めぐりがしたくてサイクリングで行ったのですが、思ったよりも坂に阻まれて故郷めぐりができなかったので、卒業旅行でリベンジを計画しています。
ピアノは、大学1年生の時に興味を持ち電子ピアノを購入し独学で練習を始めました。きっかけは些細なことなのですがYouTubeでピアノの動画が流れてきたとき感動して、自分も弾いてみたいと思った事です。練習の甲斐もあり1年ほどかかりましたが、故 坂本龍一さんの「戦場のメリークリスマス」が弾けるようになりました。現在は近くのホールを借りて、グランドピアノでの演奏を楽しんでいます。機会があれば、ピアノレッスンなどに参加して腕を磨きたいと思っています。
Q. 次の目標は?
次に取りたい資格は、「機械保全技能士2級」の取得です。実は、去年受験した資格なのですが、筆記試験と実技試験があり筆記試験には合格したものの実技試験の方は不合格だったので、リベンジする予定です。12月15日に試験が行われるため、現在勉強中です。
藤﨑さんのコメント
同試験の3級に比べ、溝加工やねじ切り、偏心、内径テーパー加工など、難易度の高い加工が数多くあり、採点項目の1つである寸法精度も一番厳しいところでは、0.03mm以内の誤差に抑える必要があったため、とても集中力が必要でした。練習期間中は、1日に部品1セットを作るだけで強い疲労感を感じていたことを覚えています。他の資格に比べ合格までの道のりがとても長かったので、今までにない達成感を感じました。
機械技能士2級合格:竹下さん
Q. 今回の資格試験の勉強方法は?
筆記試験対策は、過去5,6年の問題を解いて勉強しました。実技試験では、自分の苦手な加工などを反復練習しました。
Q. 受験の動機は?
研究室の高教授に勧められて受験しました。
Q. 一番好きな講義・頑張って履修した講義は?
「ものづくり演習」と「機械保全」です。ものづくり演習の講義でモノづくりの楽しさを知ることができました。旋盤加工の基本を学べ、学んだことを生かし資格取得ができました。機械保全の講義で学んだことが筆記試験に多く出ていて、筆記試験の点数が取りやすかったです。
Q. 今、熱中して取り組んでいることは?
エコ電カーの部品作成。
竹下さんのコメント
実技試験で加工ミスをしてしまい合格するか不安でしたが、合格することができ本当に嬉しいです。