文部科学省大学教育改革プログラム 企業ニーズに応じた実践技術教育体系の構築
西日本工業大学は、このたび文部科学省の「国公私立大学を通じた大学教育改革の支援」の一環である「平成22年度 大学生の就業力育成支援事業」に選定されました。
本学の申請テーマは、「企業ニーズに応じた実践技術教育体系の構築」で、現在、自動車メーカーをはじめとする製造業企業において、その根幹をなす技術である、デジタルエンジニアリングをベースに、地元企業、自治体、高等学校などと連携して、「デジタルエンジニアリング技術力」「人間力」「キャリア形成力」を兼ね備えた実践的専門職業人の育成を目指します。
大学生の就業力育成支援事業とは
この事業は、各大学・短期大学における、産業界などとの連携による実学的専門教育を含む、学生の卒業後の社会的・職業的自立に向けた新たな取組を国として支援するもので、各大学・短期大学から提出された申請書に基づき、それぞれの大学・短期大学の目的や役割の違いや申請内容などを総合的に勘案し、審議の上、採択されました。
全国の大学・短期大学から申請された件数は441件(内訳:大学341件,短期大学83件,共同申請17件)で、採択件数は180件(内訳:大学157件,短期大学19件,共同申請4件)です。今後5年間にわたり毎年2千万円程度の財政支援を受け、事業を推進していくことになります。
「社会人基礎力を育成する授業30選」受賞
大学教育における「社会人基礎力」育成を推進する観点から、効果的な育成を実践する大学のグッドプラクティスを表彰し、広く情報発信を行うことを目的として、経済産業省が実施した「社会人基礎力を育成する授業30選」。このたび全国189件の公募の中から、本学工学部の実践型学習プログラムが選ばれました。
今回表彰される本学のプログラムは、「日産自動車九州株式会社との連携による実践課題解決を通じた学生の社会人基礎力の育成」で、平成25年春に開設した「自動車・ロボット研究所」のメンバーを中心に行われている社会ニーズに応える実践技術者の育成授業です。 本学工学部では、平成22年度に採択された文部科学省の教育改革支援プログラム「大学生の就業力育成支援事業」を背景に、「地域人材育成機構」を立ち上げ、地元の工業高校、企業、行政と連携して、学生の社会人基礎力向上に取り組んできました。
そして、このような取り組みを通じて、日産自動車九州株式会社と本学は平成24年4月に産学連携協定を締結。ものづくり企業の現場における実務課題(現場で困っていること)を卒業研究のテーマとして設定して、企業実務者と教員と学生の3者のチームによるプロジェクト[PBL型授業(Project-Based Learning)]として取り組み、共同研究の成果をあげています。学生が、企業実務の一部を卒業研究で担い、社会人基礎力として不可欠なスケジュール管理意識の元で課題解決に取り組み、実践環境下で「人間力的な社会人基礎力」と「技能的な技術者基礎力」の両面から社会人基礎力を培っています。
表彰式&特別シンポジウム
表彰式と特別シンポジウムは、平成26年3月9日(日)に上智大学の四谷キャンパスで行われ、工学部を代表して、デジタルエンジニアリング学科で自動車・ロボット研究所所長の坂田教授が表彰状を受け取りました。
-
01
人を育て技術を拓く環境ESDプログラム
現代的教育ニーズ取組支援プログラム(H19年度採択 H21年度まで)
-
02
学士力確保を目指すNIT教育就職支援強化プログラム
大学教育・学生支援推進事業 [テーマB]「学生支援推進プログラム」(H21年度採択 H23年度まで)
-
04
まちなかESDセンターを核とした実践的人材育成
大学間連携共同教育推進事業(H24年度採択 5年間)
-
05
地域力を生む自立的職業人育成プロジェクト
産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業(H24年度採択 3年間)
-
06
地(知)の拠点整備事業
工学とデザインの融合による人を育て地域を拓く拠点づくり事業(H26年度採択 5年間)
-
07
地(知)の拠点大学による地方創生推進事業
「北九州・下関まなびとぴあ」を核とした地方創生モデルの構築(H27年度採択 5年間)