教育研究シーズ[デザイン学部] 田代 雄大
デザイン学部 情報デザイン学科 准教授 田代 雄大
研究キーワード
3D CAD、3D プリンター、3D スキャナー
現在の教育研究分野
- プロダクトデザイン(モデリング、UI/UX、CMFを含む)
- デジタルファブリケーション
- 介護・福祉
開発,研究事例・作品
デジタルファブリケーションを活用した障がい児童用自助具の再現可能な製作手法の開発
本研究では、障がいのあるお子さんが食事のときに使う自助具を、3Dスキャンや3Dモデリング、3Dプリンターといったデジタル技術を活用してつくる新しい方法を探っています。これまでの手づくりの道具は、壊れてしまうと直しにくかったり、施設を移動するときに持ち運びが大変だったりする課題がありました。デジタル技術を使うことで、必要に応じて複製したり効率よく作ったりできるようになり、お子さんやご家族、そして支援にあたる先生方の負担を減らし、より安心で快適な生活につなげることを目指しています。
博多張子における型の保存・修復に向けたデジタル技術の活用と実践的検証
本研究では、福岡の伝統工芸品「博多張子」を未来へとつなげていくため、張子制作に欠かせない『型』の保存と修復に取り組んでいます。昭和58年に県知事指定特産民工芸品として認められた博多張子ですが、長い年月の中で型の劣化や破損が課題となってきました。そこで、3Dスキャンや3Dプリンターといったデジタル技術を活用し、型を再生・復元するとともに、その実用性を検証しています。伝統の技を守りながら、新しい技術を組み合わせることで、工芸の未来を支える可能性を広げていきます。
共同研究で可能になること
私たちは歩行解析や福祉機器の開発、さらに伝統工芸を題材にした教育実践など、人と技術をつなぐ研究に取り組んでいます。分野は異なりますが、いずれも「生活をより豊かにする」ことを目指しています。共同研究によって専門知識や視点を持ち寄れば、歩行研究の成果を介助機器の改良に応用したり、工学と教育を組み合わせて新しい学習プログラムを創出することが可能です。異分野の出会いが新しい発想を生み、社会に役立つ成果へとつながることが期待できます。
連携先
自動車関連企業、病院・介護施設、伝統工芸領域など